2009年5月7日木曜日

友情

 私の下の息子の苦労話を少し書きます。現在42歳と38歳ですが小さい時の事が昨日の様に思い出されます。長男はスマートに物事をこなしていきましたが、次男はスローペースでした。それに準肥満体で体育が一番苦手でした。3年生の冬の寒い日、暗くなっても帰宅せず心配になり学校に電話を入れました。受け持ちの先生は『今帰りました。彼は逆上がりが出来なかったので出来るまで練習をしました。友達も一緒に残ってくれがんばりましたよ」と言われました。又、6年生の運動会の時です。1500メートルの持久走に自己志願しました、彼はどんなつもりなのでしょう。何週も遅れるのは目にみえているのに・・・。
 しかし彼は早朝マラソンから始めました。六時に起床、町内一周を毎日運動会の日まで続けました。当日最後のハイライト1500メートルの持久走。6年生の精鋭が並ぶ中に肥った彼がいるのですから私はハラハラドキドキです。『神様無事に走らせて下さい」と祈るばかりでした。
 人影からそっと覗いていました。スタートからどんどん話され最後は2,3週遅れていましたが独り走り続ける姿にクラスメートが飛び出してきて『ガンバレがんばれ」とエールを送り、最後は共にゴールまで走ってくれました。いい友達に恵まれ完走することができたのでした。私は神様にお礼を申し上げました。彼が完走できたのも又、友の助けによるものでした。その後社会人になってさまざまな困難に面し頑張れるのは、子供の頃の暖かい友情によって育まれた結果だと思います。 (H.S記)

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