2009年4月20日月曜日

ろばの子のできたわけ

 今から約7年ほどまえのある日の事です。(*この文章は1999年に書かれたので1992年のことです)教会学校の幼稚科のM子先生とS子先生が話していました。

M子;あぁ、学校が始まって3ヶ月にもなるというのに生徒が一人も来ないなんて、何とかしなければね
S子;うん、そうだ、それなら待っていないで、こちらから捜しにいきましょうよ。
 
S子先生はすぐに小さな子供のいるお母さんにアタック。

おかあさん;私としましては幼稚園前の子供達のために普通の日に集まりを開いてほしいなぁと思うのですが・・・
「それだ!」S子先生はM子先生と相談して、教会が行っている幼児教室を捜しました。ちょうど折りよく横浜に見学会を開いている教会を見つけてさっそく出かけました。東京で2泊して横浜へ通った勉強会でした。
 それから浦和,久喜の教会にも見学に行きどうやら手探りですが、少しづつ形が出来上がっていき、名前もろばの子学級とつけました。
 試行錯誤の失敗だらけの出発でしたが、お母さん達に助けられ感謝でした。その中でも忘れられないのは、高橋牧師の「お母さんがんばって」の聖書のお話でした。先生は途中から病気(がん)になられお辛い時にあっても力の限り続けて下さり、94年1月28日天の国に帰って行かれました。短い間でしたが、本当に優しい笑顔で子供達をだっこしておられたお姿が今でも目に焼きついて離れません。
新年度の3ヶ月、私たちの幼稚科に生徒がきていたならろばの子は生まれていなかったのです。何とも不思議なことではないでしょうか。今、元気いっぱいに集まってくるろばの子さん達を見ながら神の祝福をそこに見る思いです。
 神のなさることは、すべて時にかなって美しい  (伝道者の書 3:11)     S.K.記

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